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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻5号

2021年05月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

FASTにおけるfree echo spaceの見分け方について教えてください.

著者: 脇英彦1

所属機関: 1森ノ宮医療大学/大学院保健医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.610 - P.613

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“FAST”って何?

 外傷の初期診療で用いられる簡易超音波検査をFAST(focused assessment with sonography for trauma)と呼びます.外傷に焦点を絞った超音波画像という意味です.

 目的は循環不全の原因となる心膜腔,右胸腔,左胸腔,脾臓周囲,ダグラス(Douglas)窩/直腸膀胱窩に出血などによる液体貯留がないかを迅速に確認することです.近年は超音波診断機器の画像の向上に伴い,腹腔内出血の診断も正確になってきました1)

参考文献

1)安田秀喜,高田忠敬,四方淳一:腹部救急疾患における超音波診断.腹部救急診療の進歩 7:777-784,1987
2)佐藤智丈,内村正幸,脇慎治,他:腹腔内出血に対する超音波検査の有用性.腹部救急診療の進歩 9:255-258,1989
3)川口新一郎,力武潔,永田一良,他:超音波による腹腔内貯留液の定量診断法(5 points method)及び超音波による右横隔膜下遊離ガス(FA)の診断.腹部救急診療の進歩 4:63-68,1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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