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病気のはなし
心筋症
著者: 山本翔一1 佐野元昭2
所属機関: 1江東病院循環器内科 2慶應義塾大学医学部循環器内科
ページ範囲:P.632 - P.640
文献購入ページに移動●原発性(特発性)心筋症の診断には同様の心形態を示す二次性心筋症を可能な限り除外することが必要である.
●そのためにはおのおのの二次性心筋症についての典型的・非典型的検査所見を疾患の時相を含めて日々学んだうえで検査を施行することが望ましい.
●近年,ファブリー(Fabry)病や心アミロイドーシスなど従来有効な治療薬に乏しかった疾患への新規薬剤が登場しており,特に心肥大例ではこれらを無症候の潜在的な段階で積極的に鑑別することが求められる時代が来る.
●がんサバイバーの増加,新規分子標的薬の臨床応用に伴い,薬剤性心筋症を評価する頻度が高くなっていくことが想定される.
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