icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻6号

2021年06月発行

文献概要

技術講座 微生物

これから始めるリアルタイムRT-PCR—新型コロナウイルスの検出方法を例に

著者: 中村彰宏1

所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.664 - P.670

文献購入ページに移動
Point

●遺伝子検査は従来のculture-based methodでは捉えきれない感染症病原体の検出において大変有用である.

●RNAはDNAに比べて不安定であるため,検査実施時はRNaseの混入を防止することを常に意識して操作する.

●リアルタイムRT-PCRにおいて内部コントロール不良や非特異反応を生じた場合は,スピンカラム法によるRNA抽出やシークエンス解析の実施を考慮する.

●遺伝子検査においては内部精度管理が極めて重要であり,内部コントロール,陽性コントロールおよび陰性コントロールの反応を必ずチェックする.

参考文献

1)厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針,第2版(https://www.mhlw.go.jp/content/000696201.pdf)(2021年1月21日アクセス)
2)国立感染症研究所:病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1(https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/2019-nCoV20200319.pdf)(2021年1月21日アクセス)
3)東洋紡:新型コロナウイルス検出キット-マルチ-(SARS-CoV-2 Detection Kit -Multi-)取扱説明書(2020年10月2日改訂)https://lifescience.toyobo.co.jp/user_data/pdf/products/manual/NCV-301_302.pdf(2021年2月26日アクセス)
™ 1-Step Kit添付文書(https://www.thermofisher.com/order/catalog/product/4392653#/4392653)(2021年2月26日アクセス)
™ 1-Step Kit添付文書(https://www.thermofisher.com/order/catalog/product/4389986#/4389986)(2021年2月26日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?