icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻6号

2021年06月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

心臓内の異常構造物の見極め

著者: 堀口園子1 山崎真奈美2 中田実千代1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部 2順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科

ページ範囲:P.688 - P.690

文献購入ページに移動
はじめに

 経胸壁心エコー検査にて心臓内の異常構造物が偶発的に発見されることがあり,その鑑別には困難を要します.心臓内の腫瘤(粘液種,脂肪種など)と間違いやすい心内構造物としてmoderator band,ユースタキ弁,心房中隔脂肪性肥大,クマジン稜などが挙げられます.今回,心房中隔瘤が心房内の腫瘤様に描出され,経食道心エコー検査で鑑別された2症例を紹介します.

参考文献

1)Mügge A, Daniel WG, Angermann C, et al : Atrial septal aneurysm in adult patients. A multicenter study using transthoracic and transesophageal echocardiography. Circulation 91:2785-2792,1995
2)種村正,塩野谷恵美,柴田佳子,他:心房中隔瘤の特徴と臨床的意義.超音波検技 18:256-261,1993
3)西功,神谷英樹,石光敏行,他:心エコー図検査を用いた心房中隔瘤頻度の検討.超音波医 25:787-794,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?