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疾患と検査値の推移
レジオネラ症
著者: 石田直1
所属機関: 1公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科
ページ範囲:P.694 - P.699
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●レジオネラ症は,劇症型の肺炎と一過性のポンティアック熱からなり,本菌に汚染されたエアロゾルを吸入することにより発症する.
●レジオネラ肺炎は,非定型肺炎の形をとり,重症化しやすく,β-ラクタム系の抗菌薬が無効である.
●血液検査上は,肝腎機能の低下,クレアチンホスホキナーゼ(CPK)上昇,低Na血症などがみられることが多い.
●診断は尿中抗原検出によりなされることが多いが,近年,臨床症状と検査所見によるスコアリングシステムが提唱されている.
●レジオネラ症は,劇症型の肺炎と一過性のポンティアック熱からなり,本菌に汚染されたエアロゾルを吸入することにより発症する.
●レジオネラ肺炎は,非定型肺炎の形をとり,重症化しやすく,β-ラクタム系の抗菌薬が無効である.
●血液検査上は,肝腎機能の低下,クレアチンホスホキナーゼ(CPK)上昇,低Na血症などがみられることが多い.
●診断は尿中抗原検出によりなされることが多いが,近年,臨床症状と検査所見によるスコアリングシステムが提唱されている.
参考文献
1)国立感染症研究所:レジオネラ症とは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ra/legionella/392-encyclopedia/530legionella.html)(2021年2月18日アクセス)
2)厚生労働省:感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について 42 レジオネラ症(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-39.html)(2021年3月22日アクセス)
3)山口恵三,舘田一博,石井良和,他:Legionella肺炎の診断法と臨床的特徴に関する検討.感染症誌 71:634-643,1997
4)Fiumefreddo R, Zaborsky R, Haeuptle J, et al : Clinical predictors for Legionella in patients presenting with community-acquired pneumonia to the emergency department. BMC Pulm Med 9:4-12,2009
5)Ito A, Ishida T, Washio Y, et al : Legionella pneumonia due to non-Legionella pneumophila serogroup 1 : usefulness of the six-point scoring system. BMC Pulm Med 17:211-219,2017
6)Miyashita N, Horita N, Higa F, et al : Diagnostic predictors of Legionella pneumonia in Japan. J Infect Chemother 24:159-163,2018
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