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ページ範囲:P.807 - P.807
文献購入ページに移動 血管内皮細胞の機能(血管内皮機能)として,血流依存性血管拡張反応(flow-mediated dilation:FMD)があります.FMDは,血流によって血管内皮にずり応力(shear stress)が生じ,内皮細胞から血管拡張作用を有する一酸化窒素(NO)が分泌され,血管が拡張する反応です.FMDによる血管拡張を測定することで,早期の動脈硬化性変化とされる内皮機能障害を評価できます.
上腕動脈を対象とする超音波機器を用いたFMD検査(図1)の手順は,①安静時に収縮期血圧を計測し(観察側と対側の上腕で計測),観察対象となる上腕動脈血管径を超音波で計測する(観察側の上肢と超音波探触子の位置はずれないよう固定しておく),②検査側の前腕もしくは上腕を5分間駆血し血流を遮断する(駆血圧は安静時収縮期血圧の+30〜+50mmHgにする),③駆血を解除し,解除後の血管径を2〜3分間程度観察する(血流増大によりFMDの作用で血管が拡張する),④最大血管拡張時の血管径を計測し,安静時血管径と比較した血管拡張率(%FMD)を算出する,となります.
上腕動脈を対象とする超音波機器を用いたFMD検査(図1)の手順は,①安静時に収縮期血圧を計測し(観察側と対側の上腕で計測),観察対象となる上腕動脈血管径を超音波で計測する(観察側の上肢と超音波探触子の位置はずれないよう固定しておく),②検査側の前腕もしくは上腕を5分間駆血し血流を遮断する(駆血圧は安静時収縮期血圧の+30〜+50mmHgにする),③駆血を解除し,解除後の血管径を2〜3分間程度観察する(血流増大によりFMDの作用で血管が拡張する),④最大血管拡張時の血管径を計測し,安静時血管径と比較した血管拡張率(%FMD)を算出する,となります.
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