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技術講座 生理
腹部エコー領域におけるカラードプラの活用
著者: 刑部恵介12 杉山博子2 西川徹2
所属機関: 1藤田医科大学医療科学部臨床検査学科 2藤田医科大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.894 - P.899
文献購入ページに移動●ドプラ法の原理,装置の取り扱いを理解し,必ず練習を行ってから使用する必要がある.
●ドプラ法で検査を行う場合には,呼吸,体位変換および走査部位を工夫し,対象病変を浅部に描出してから検査を行うことが大切である.
●腫瘍性病変の評価の場合には低速血流の検出を目的に調整するが,血管病変の場合はやや高めの設定で行う.
●胆囊の評価を行う場合には,病変がプローブから深部となる頸部や消化管運動の影響を受けやすい腹腔側に位置する場合は血流が得られにくいことがある.
●膵腫瘍性病変の血流評価を行う場合には,消化管の影響を受けやすいため圧迫しすぎないように注意する.また心窩部横走査にこだわらず,縦走査でも観察するとよい.
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