文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
慢性リンパ性白血病
著者: 三ツ橋雄之1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.900 - P.906
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●慢性リンパ性白血病(CLL)は末梢血に成熟リンパ球の増生を認めるB細胞腫瘍である.
●CLLのリンパ球は細胞形態や表面形質に特徴があり,いずれも診断に有用な所見である.
●CLLは欧米に多く,日本を含むアジアではまれな疾患である.高齢者に多く,進行は緩徐であることが多い.
●CLLは近年の分子遺伝学的研究の進展により病態の解明が進み,分子標的薬など新たな治療法の選択が可能となってきている.
●慢性リンパ性白血病(CLL)は末梢血に成熟リンパ球の増生を認めるB細胞腫瘍である.
●CLLのリンパ球は細胞形態や表面形質に特徴があり,いずれも診断に有用な所見である.
●CLLは欧米に多く,日本を含むアジアではまれな疾患である.高齢者に多く,進行は緩徐であることが多い.
●CLLは近年の分子遺伝学的研究の進展により病態の解明が進み,分子標的薬など新たな治療法の選択が可能となってきている.
参考文献
1)Rai KR, Jain P : Chronic lymphocytic leukemia (CLL)-Then and now. Am J Hematol 91:330-340,2016
2)Swerdlow SH, Campo E, Harris NL, et al (eds) : WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues, 4th ed. IARC, Lyon, 2017
3)木崎昌弘,田丸淳一(編著):WHO分類改訂第4版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学.中外医学社,2019
4)中尾眞二,松村到,神田善伸(編):血液疾患 最新の治療2020-2022.南江堂,2019
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