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ページ範囲:P.907 - P.907
文献購入ページに移動 糖質とはアルデヒド基またはケトン基をもつ多価アルコール分子とその誘導体・重合体の総称をいいます.アルデヒド基をもつ糖はアルドース,ケトン基をもつ糖はケトースに分類され,単糖類はそれ以上加水分解することのできない糖質の基本単位となります.単糖類を構成する炭素数は,生体内では通常3〜6個であり,その炭素数により三炭糖(トリオース),四炭糖(テトロオース),五炭糖(ペントース:リボース,キシロース,アラビノースなど),六炭糖(ヘキソース:グルコース,ガラクトース,マンノース,フルクトース)と呼ばれています.さらに,2分子の単糖類は,それぞれのヒドロキシ基から1分子の水分子がとれて結合します(グリコシド結合).単糖類が数個(明確な定義はない)結合したものは少糖類(二糖類,三糖類,四糖類),多数結合したものは多糖類(グリコーゲン,デンプン,セルロースなど)と呼ばれています.アカルボース(問題1,選択肢4)は,放線菌の培養由来の四糖類であり,2型糖尿病を治療するための経口血糖降下薬に用いられています.その作用は,小腸から分泌されるα-グルコシダーゼや膵臓から分泌されるα-アミラーゼを阻害します.
糖新生(問題3,選択肢4)とは,グルコースが解糖系により分解されてピルビン酸になる経路を,ほぼ逆行してグルコースを合成する経路です.さらにグルコースの分解産物を材料とするだけでなく,アミノ酸や脂質を材料とすることも可能な経路です.この解糖系の始めのステップで働いている酵素がヘキソキナーゼ(hexokinase:HK)です.
糖新生(問題3,選択肢4)とは,グルコースが解糖系により分解されてピルビン酸になる経路を,ほぼ逆行してグルコースを合成する経路です.さらにグルコースの分解産物を材料とするだけでなく,アミノ酸や脂質を材料とすることも可能な経路です.この解糖系の始めのステップで働いている酵素がヘキソキナーゼ(hexokinase:HK)です.
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