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文献詳細

雑誌文献

検査と技術49巻8号

2021年08月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

感染症の迅速検査を行う際の検査前確率・検査後確率について教えてください.

著者: 大瀧博文1

所属機関: 1関西医療大学保健医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.912 - P.914

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Q 感染症の迅速検査を行う際の検査前確率・検査後確率について教えてください.

A 新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)のパンデミックにより,感染症検査分野はこれまでにない多くの注目を集めています.これらの検査になじみが薄かった検査室においても,毎日のようにPCR(polymerase chain reaction)検査や抗原検査などの迅速検査に関するワードが飛び交っていたことと推察します.PCR検査が多くの施設で実施されるようになってからは,遺伝子関連試薬や消耗品が軒並み品切れ状態となり,チップ類やチューブ類ですら取り合いの状況になりました.マスメディアでは連日のように検査数の増加を求める声が取り上げられ,何が最善策なのかが明確でないまま進んできた感もありますが,無症状感染者の存在がこれらのコントロールを非常に難しくしたことは皆さんもご存じの通りかと思います.

参考文献

1)医療情報科学研究所(編):公衆衛生がみえる2018-2019,第3版.メディックメディア,2018
2)Monto AS, Gravenstein S, Elliott M, et al : Clinical signs and symptoms predicting influenza infection. Arch Intern Med 160:3243-3247,2000
3)笠原敬:微生物検査室との連携—diagnostic stewardshipとは.日内会誌 107:2240-2245,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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