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臨床医からの質問に答える
梅毒に関する検査結果についてどのように評価したらよいか教えてください.
著者: 村松崇1 木内英1
所属機関: 1東京医科大学病院臨床検査医学科
ページ範囲:P.916 - P.919
文献購入ページに移動梅毒は近年報告数が増加しており,治療後も防御免疫が成立せず何回も感染しうる病原体です.治療は確立しているものの,未治療の場合は深刻な合併症をもたらすため,適切に検査・治療を行う必要がある重要な感染症といえます.
梅毒に関する検査としては血清反応を用いたものが主体です.病原体の検出が難しいため,抗体を検出する検査が主体となります.そのため,感染の時期や患者の免疫の状態により,いくつかのパターンを呈することがあります.治療終了後も陽性反応がみられることがあり,病歴などの情報をしっかり確認して解釈する必要があります.日本および米国でガイドライン1,2),総説3)が発表されており,本稿ではその情報を基に述べます.
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