文献詳細
最近の検査技術
Radioallergosorbent test(RAST)
著者: 向山徳子1 前畑英介2
所属機関: 1同愛記念病院小児科 2昭和大藤が丘病院中検
ページ範囲:P.47 - P.50
文献概要
臨床アレルギーの面から即時型アレルギー疾患のアレルゲン診断は古くから主として皮膚を用いスクラッチ反応,皮内反応,Prausnitz-Kustner反応(P-K反応)などが行われてきた.しかしこれらの方法は時に検査によるショックを起こし,疹痛などのため幼児では行い難い.またP-K反応に関しては血清肝炎の危険性もあり施行困難になってきている.レアギンの検出にはその他サルを用いてのPCA(Passive Cutaneous Anaphylaxis)反応,白血球を用いてのヒスタミン遊離試験,マスト細胞脱顆粒試験,腸管を用いてのSchultz-Dale反応などが用いられるが,いずれも動物を使用したり手技が困難であり臨床的には広く用いられるには至っていない.
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