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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻1号

1977年01月発行

文献概要

検査の昔ばなし

2つの広明学校

著者: 広明竹雄1

所属機関: 1前:国立東京第一病院研究検査科

ページ範囲:P.66 - P.67

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 私は大戦中軍医学校が募集した外地派遣要員として3か月の教育を受け,そのまま軍陣防疫学教室に残って勉強することができ,戦後国立東京第一病院に技官として勤務するようになった.
 戦後間もないころ,内科の研究室や理学教室などで仕事をしていた技術者は,今のように学校があるわけでもなくだれも専門的な勉強をした者はいなかった.指導者もなく理論的にも技術的にも寄り所のない者が,研究室の片すみで細々と仕事をしていた.レベルもまちまちだったので,その格差を少しでもなくせたらと国立病院間で研究会を開くことにした.2〜3回やっているうちに,"国立が講習会をやっているなら私も入れてください"と地方の人たちも参加するようになった.当初はウィークデイに行っていたが,それでは主任クラスの人しか出て来られないので,若い人も参加できるように5回目くらいから日祭日に行うことにした.病理細菌研修会(世に広明学校という)の始まりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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