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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻10号

1977年10月発行

文献概要

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

血友病とvon Willebrand病

著者: 神谷忠1

所属機関: 1名大第1内科

ページ範囲:P.737 - P.740

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 血友病は古くから知られている代表的な遺伝性の出血性疾患で,伴性劣性の遺伝形式をとり,主に男性にみられ,筋肉,関節内などの深部出血を繰り返すことが特徴的である.これには先天的に血液凝固第皿因子(AHF)の欠乏する血友病Aと,第IX因子(PTC)の欠乏する血友病Bがある.
 AHFの欠乏するもう一つの先天性出血性疾患としてvon Willebrand(v. W)病がある.これは1926年von Willebrandにより初めて報告された疾患で,常染色体性優性の遺伝形式をとり,男女両性に出現し,主に反復する鼻出血,皮下出血,抜歯後出血などで受診する場合が多く,血友病とは異なり,関節出血や筋肉内出血を起こすことは極めてまれとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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