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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻11号

1977年11月発行

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

白血球増多

著者: 溝口秀昭1

所属機関: 1自治医大・血液学研究所

ページ範囲:P.821 - P.824

文献概要

 白血球増加症とは,末梢白血球数が一定数以上に増えた状態であって,増えている血球の種類や幼若度は問わない.成人では普通白血球数が1万/mm3以上の場合に白血球増加症と考え,その原因を調べる.
 白血球増加症の原因をさぐるうえで一番大切なことは,白血球のうちどの血球が増えているか,どの成熟段階の血球が増えているかを調べることである.増えている血球の種類によって,表1に示すように顆粒球増加症,単球増加症,リンパ球増加症に分けられる.顆粒球増加症は更に好中球増加症,好酸球増加症,好塩基球増加症に分けられる.単球も顆粒球の一部と考え,その増加を顆粒球増加症に入れる場合もある.なお白血球数に各血球の百分率をかけ各血球の絶対数を算定して,どの血球が増えているかを判断する.個々の血球の増加を起こす疾患については成書を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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