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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻12号

1977年12月発行

技術講座 血液

トロンボエラストグラフ

著者: 相賀静子1

所属機関: 1国立病院医療センター臨床検査科

ページ範囲:P.913 - P.915

文献概要

 トロンボエラストグラフ(Thrombelastograph)は20数年も前から使用されている測定機器で,凝固系,線溶系を総合的にスクリーニングできるので,私どもではよく用いている.現在の機器は直記式に改良されているので短時間の記録で異常を知ることができるが,従来のものは記録後現像をしないと,その結果が異常か失敗かはっきりしない.しかし故障のない有能な自動機器である.
 記録された図形はr=reaction time,k=coagulation time,ma=maximum amplitude,me=maximum elasticity of thrombusで表す.rはトロンビン形成,異常を表し,kはフィブリノゲン形成異常を表し,maは凝固安定性を表す.これらを総合的に解析して凝固亢進,凝固低下,血小板障害(質的,量的),フィブリノゲン量の変動,線溶亢進などを判定することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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