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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻12号

1977年12月発行

文献概要

技術講座 細菌

細菌検査の精度管理

著者: 佐竹幸子1

所属機関: 1東海大病院中検

ページ範囲:P.916 - P.919

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 臨床細菌検査の精度管理をする目的は,究極的には"患者のためのより良い医療をすること"に集約される.この目的の達成は,各医療陣の豊富な知識と熟練した技術と正確な判断のもとで,検体採取,運搬,保存,検査,報告,診断,治療などの一連の業務が適切に行われ,更に各職種間の緊密な連係があって初めて可能となると考える.臨床細菌検査の精度管理をこのように広く考えると,検査室内の精度管理はそのほんの一部分に過ぎない.
 1950年,Leveyらによって提唱されたx-R管理図法による精度管理の概念が臨床検査室に導入されて以来,数値化された検査結果を取り扱う臨床化学検査室をはじめ血液や血清の検査室などではその概念は普及し,今日の日常業務の中へほとんど定着している.更にCusum法などの新しい統計処理方法で精度管理することも着手されている.しかし,現在の細菌検査室にこのような方法をそのまま適用することは不可能であり,この領域に適したものを考えなくてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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