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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻12号

1977年12月発行

文献概要

救急検査の実技

細菌検査

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.929 - P.932

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 細菌検査は患者の材料より病原菌を分離同定すること及び,これらに対する治療に用いる有効な薬剤を選択するための情報を提供することを主な目的とする.日常細菌検査の中でどこまでを救急検査のわく内に含めるかは異論があろう.すなわち細菌検査を専門とする技師が担当するならばかなり精密な検査まで含められようが,専門外の技師が担当する場合は,日常検査をかなり簡略化した方法をとらざるを得ない.
 また細菌検査は材料を受け取り,20〜30分以内に成績の得られるのは塗抹検査だけであり,培養検査や薬剤感受性検査は最低18時間以上を要する.従って救急時直ちに検査成績が役立てられるのは塗抹検査だけであるが,精度の高い検査成績を得るためには培養検査によらなければならない.検査材料を保存しておき翌日の検査にまわすことは,1日検査成績が遅れることになる.材料受領後の分離培養や増菌培地への接種は,細菌検査の基礎技術を習得していれば簡単に処理できることであるが,第2日以後の継続作業はやや複雑であり,細菌検査をかなり経験した技師でないと難しい.そこで第2日以後の操作は細菌検査担当の専門技師に引き継ぐようにしたい.ここでは救急検査として次のような場合を取り上げてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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