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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻2号

1977年02月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

アナログレコーダー

著者: 正岡一敏1

所属機関: 1医用技術研究所開発設計部門

ページ範囲:P.103 - P.104

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 アナログレコーダーは他のデジタル記録装置に比して,過渡応答などをある程度まで記録できるメリットを持っている.これは主としてデジタル計器がアナログ量をデジタル量に変換するために0.1〜0.5秒必要とすることにあり,通常サンプリングレイトと呼ばれている.デジタル計器ではこのサンプリングレイトの周期でデータを表示またはプリントしてくるために,A/D変換中のアナログ量の変化は全くデータとはならない欠点がある.アナログレコーダーはこの点で原理的には完全に連続的な記録ができる.
 またアナログレコーダーには使用目的により,特に心電図などでは速い応答が要求され,ペンと記録紙との摩擦による速度低下を防ぐために噴射式のペンを用いている場合もある.記録すべき信号の周波数によりアンプ部,ペン駆動部分など異なっているが,ここではフルスケール応答が0.5〜1.0秒程度のサーボモーターを使用したペン書き式の卓上型自動平衡記録計を例として述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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