icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻2号

1977年02月発行

技術講座 血清

ゲル内沈降反応

著者: 岩田進1

所属機関: 1日大板橋病院中検

ページ範囲:P.115 - P.117

文献概要

 抗原と抗体の反応形式には種々あるが,ゲル内沈降反応というのは,抗原抗体反応を寒天ゲル(またはアガロースゲル)内で行うことの総称である.
 反応の媒体に寒天を用いる理由は,(1)地帯現象が起こりにくい,(2)数種の抗原を同時に同定できる,(3)定性及び定量法としても応用できる,(4)被検血清が混濁または溶血していても反応に影響することが少ない,(5)被検血清を不活性化する必要がない,(6)電気泳動の支持体としてもよい分離能を持っている,(7)被検血清と寒天自体の反応性や吸着が比較的少ない,(8)種々の染色法でも脱色がよい,(9)乾燥しフィルム状にしておくと長期に保存ができる,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら