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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻2号

1977年02月発行

文献概要

おかしな検査データ

11月号出題の答

著者: 小林一二美1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.140 - P.140

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 問題はセルロースァセテート膜電気泳動において,同一ロットのセ・ア膜(セラフォー)を用いて,同時に同一患者検体を電気泳動した時の成績である.このように同一条件で行った時,βグロブリンとγグロブリンに差が見られる第一の原因は塗布位置による.セ・ア膜の種類により塗布位置は異なり,陰極側(βとγグロブリン分画の中間付近)へ塗布するセ・ア膜の場合,塗布位置を1mm(+)側,(-)側へずらせることにより,A,Bのような成績となる.
 第二に塗布量(血清量)による.ただしこの場合は例題の成績とはやや異なり多目に塗布すると,アルブミンは高く,γグロブリンはやや高値を示し,他のグロブリンはやや低値〜変化なしという成績を示すようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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