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検査の昔ばなし
血球計算の誤差—検査者側に重点をおいた検討
著者: 日比野進1
所属機関: 1国立名古屋病院
ページ範囲:P.228 - P.229
文献購入ページに移動 メランジュールによる血球計算は素朴であり簡易であるが,それだけにいろいろの誤差がその数値に入り込んでくることも避けがたい.メランジュールによる誤差に関しては内外に多くの文献があり,我々もかつてこの方面についていろいろな実験や推計学的な考察を試みた.現在では各種の自動血球計算器が漸次メランジュールにとって代わってきており,メランジュールが使用される場合は少なくなってきている,しかしすべてかかる検査者の手技を中心とする臨床検査の誤差には,検査者側の慎重度,熟練度という面の影響が大きいことは言うまでもない,本稿では我々が昔取り扱った問題の中でも,特に検査者側に重点をおいた二三の検討の試みを取り上げてみた.このことはあらゆる臨床検査において,検査者側の問題点を論ずる場合の一つの資料にもなるものとも思われる(各検査における算定器具は,当時,日本血液検査機械検定協会合格済のものを使用した).
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