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知っておきたい検査機器
嫌気性培養用チェンバー
著者: 上野一恵1
所属機関: 1岐阜大・微生物
ページ範囲:P.267 - P.268
文献購入ページに移動 嫌気性培養用チェンバーは嫌気性グローブボックス(Anaerobic glove box)とか嫌気性チェンバー(Anaerobic chamber)とも言われる.通常,嫌気性菌の培養は嫌気ジャーを使用しているが,培地は好気的環境で作られるため,嫌気性菌に有害な酸素や過酸化物を含んでいる.また材料の希釈や接種操作も好気環境で行うため,ある種の嫌気性菌は培養操作の間に死滅する,従って嫌気ジャーでは生育しない嫌気性菌がある.
このような嫌気ジャーの短所を補う方法として考案された厳密な嫌気培養法がRoll tube法であるが,操作が複雑であるため,簡単な嫌気ジャー法と厳密な嫌気培養法であるRoll tube法の両者の長所を併せ持たせた方法が嫌気性チェンバー法である.
このような嫌気ジャーの短所を補う方法として考案された厳密な嫌気培養法がRoll tube法であるが,操作が複雑であるため,簡単な嫌気ジャー法と厳密な嫌気培養法であるRoll tube法の両者の長所を併せ持たせた方法が嫌気性チェンバー法である.
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