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文献概要
最近の検査技術
固定化酵素による臨床化学定量
著者: 中根清司1 高阪彰1
所属機関: 1名大病院中検
ページ範囲:P.290 - P.297
文献購入ページに移動 最近,臨床化学検査は酵素を分析試薬として測定する定量法が非常に多くなってきた.例えば尿素窒素,尿酸,グルコース,コレステロール,中性脂肪,リン脂質などである.更に今後も酵素を分析試薬とした測定法はますます多くなるであろう.
酵素を分析試薬とした測定法は,今ここで記すまでもなく多くの利点を持っている.しかし,酵素は一般分析試薬より高価である.また熱,酸,アルカリなどに対し不安定であり,酵素によっては保存中でも失活する恐れもある.そこで,高価な酵素の再利用と不安定な酵素の安定性を増す目的で固定化酵素(immobilized enzyme)が臨床化学検査に導入されてきた.
酵素を分析試薬とした測定法は,今ここで記すまでもなく多くの利点を持っている.しかし,酵素は一般分析試薬より高価である.また熱,酸,アルカリなどに対し不安定であり,酵素によっては保存中でも失活する恐れもある.そこで,高価な酵素の再利用と不安定な酵素の安定性を増す目的で固定化酵素(immobilized enzyme)が臨床化学検査に導入されてきた.
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