文献詳細
文献概要
検査の苦労ばなし
焼土の雑草
著者: 平井秀松12
所属機関: 1電気泳動学会 2北大・生化学
ページ範囲:P.310 - P.311
文献購入ページに移動僕が先生から与えられたテーマはウマ血清タンパクをタカジアスターゼで分解してみよというのであった.この分解によりタンパクの糖部分を消化し去れば,異種タンパクとしての抗原性が除去できるのではないか?そうすれば代用輸血品,ないしはタンパク補給源に使えるのではないか,といったお考えであったようだ,戦陣医学の名残りと栄養失調症が背景にあった時代である.消化過程の変化は当時唯一の血清タンパク分画法であったHoweの硫酸ナトリウム塩析法で追跡した.プソイドグロブリン,オイグロブリンといった分画名であった.
掲載誌情報