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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻6号

1977年06月発行

文献概要

病気のはなし

高血圧

著者: 西尾一郎1 増山善明1

所属機関: 1和歌山医大・循環器内科

ページ範囲:P.406 - P.412

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高血圧とは
 高血圧という言葉は,血管内圧が高いという症候を表すものである.通常単に高血圧と言えば,体循環のうち動脈系の圧の上昇している状態を指し,肺循環や門脈系の圧の上昇は肺高血圧,門脈圧亢進として別の表現法を用いる.
 動脈内の圧は心室収縮の初期に最大となり,心室拡張期の終わりに最小となる.前者を最大血圧(収縮期血圧),後者を最小血圧(拡張期血圧)と呼ぶ.血圧は物理的には心拍出量と末梢血管抵抗の関数であるが,血管壁の弾性,血液量,血液の粘稠度などにより修飾される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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