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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻6号

1977年06月発行

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

血糖のo-TB法の発色

著者: 高原喜八郎1

所属機関: 1神奈川県立衛生短大

ページ範囲:P.413 - P.416

文献概要

 1975年度に実施した日本衛生検査技師会の全国同一血清測定値報告資料1)と1976年度に実施した全国自動化健診施設のサーベイ資料から,血糖測定法について集計すると表1のごとくとなる.すなわち,この表より精度及び正確性を両者ともに満足する方法は現在のところ縮合法(o-TB法)であるように見受けられる.
 従って縮合法としてのo-T法,またはo-T試薬にホウ酸(Boric acid)を添加したo-TB法は,その正確性と再現性の良さ,微量試料,簡易性,迅速性,安価性からやはり捨て去るべき方法ではなく,むしろ酵素法の短所をおぎない,いつでもどこでも国民に奉仕する医療の立場上最も有効な手段として再認識すべき方法であり,そのためにも前向きの姿勢で廃液回収など業者に取り組んでもらう方向が要望されよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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