文献詳細
文献概要
技術講座 生化学
アンモニア
著者: 桑克彦1
所属機関: 1虎の門病院生化学科
ページ範囲:P.429 - P.432
文献購入ページに移動従来血液アンモニアを正確に測定することが困難であった.すなわち,それは体内で生成されるアンモニアが直ちに肝臓で処理されてしまうため,血液中には痕跡量が存在するにすぎないこと,また,血液を採血後放置すると,グルタミンのような不安定アミドからの加水分解によるアンモニアの遊離などにより,プラスの誤差を生ずるという欠点を有していたことである.しかし,適切な前処理法と鋭敏な分析法により特異性の高い迅速な測定法が可能になってきた.
掲載誌情報