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文献概要
最近の検査技術
血清補体価の測定法
著者: 稲井真弥1 安田玲子2
所属機関: 1大阪府立成人病センター第7部 2石津製薬研究所
ページ範囲:P.449 - P.453
文献購入ページに移動補体は主として抗原抗体複合物によって活性化されるが,この時補体成分はC1,C4,C2,C3,C5〜C9の順序で,順次活性化され次々と酵素様活性を持つ複合体を形成しつつ反応が進み,赤血球のような細胞性抗原に対応する抗体が結合した抗原抗体複合物では,細胞溶解が起こる.この反応経路をclassical pathwayと呼ぶ.補体活性化には,この経路のほかにalternative pathwayと呼ばれる第2の反応経路のあることが分かっている.この経路の活性化には,IF(initiating factor),properdin,D因子,B因子(C3 proactivator)などの諸因子が関与する.この経路を経て補体を活性化する物質は,コブラ毒因子,Zymosanのような微生物の細胞壁,inulinのような多糖類1),グラム陰性菌の内毒素などが知られている.
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