文献詳細
救急検査の実技
文献概要
救急検査のうちでも最も頻度高く実施されているものに臨床血液学的検査がある.臨床血液学的検査はその目的とするところが全身状態に関する情報を多く提供するところから,重要な検査の一つとされている.救急検査として最も一般的に用いられている臨床血液学的検査項目としては,赤血球数(red blood cell count,RBCと略),血色素量(hemoglobin,Hbと略),赤血球容積(hematocrit,Htと略),白血球数(white blood cell count,WBCと略),血液像(hemogram,またはdifferential count of leucocytes,DCと略)などが挙げられる.
中でも貧血の有無は輪血や輸液などの適否を決定するための情報としても大切なものであり,RBC,Hb,Htなどはこのために正確・迅速に実施されなければならない.またWBCやDCは急性腹症,虫垂炎などの手術適否や白血病など血液疾患鑑別のためにも正確・迅速を要求される検査項目である.
中でも貧血の有無は輪血や輸液などの適否を決定するための情報としても大切なものであり,RBC,Hb,Htなどはこのために正確・迅速に実施されなければならない.またWBCやDCは急性腹症,虫垂炎などの手術適否や白血病など血液疾患鑑別のためにも正確・迅速を要求される検査項目である.
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