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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻6号

1977年06月発行

文献概要

ひとこと

性別による待遇差

著者: 西嶋正純1 今田裕2 佐々木禎—3 大竹皓子4

所属機関: 1阪市大病院中検 2文京女学院医学技術専門学校 3札幌医大・中検 4慶応病院中検

ページ範囲:P.468 - P.469

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 臨床検査技師が免許制による職業である以上,採用時の基本的条件については本来性別による差はありえない.先日来就職について相談を受けていた女子学生が,採用試験を受けた報告にやって来た.月並に"どうだった"と聞いてみると,"やるだけやりました"と答える,更に対応してみるとある施設では男子学生はペーパーテストなしで面接だけだったという.
 1クラス40名中男子が7〜8名という臨床検査技師学校の現状では,男子学生は希少価値がある.しかし仕事上の能力に性別による大差があるとは思えぬが,採用人員の切りつめ現象の中で,少々のことなら男性を採ろうという声を耳にする.勤務継続年限や深夜業への対応などで男女差がないとは言えないが,社会構造の変遷に伴い今後は職場での女性定着が増すと思われるし,また男性ばかりを採用した場合加齢に伴う将来処遇など決して楽観できぬ要素も内蔵している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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