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技術講座 生化学
MAO
著者: 辻敬造1 清水達夫1
所属機関: 1大阪赤十字病院検査部
ページ範囲:P.509 - P.513
文献購入ページに移動 モノアミンオキシダーゼ(MAO)は肝,腎,小腸,脾,甲状線,脳,肺,胎盤などに分布しており,特に肝,腎に高濃度にあり,脳,肺にも多い.本酵素は細胞内のミトコンドリア中に存在し,その膜構造と強く結合しているが,細胞質の可溶性分画にも存在し,また血中からも見いだされている.
MAOの精製は極めて困難なため現在本酵素の諸性質の確定には至っていないが,多くの研究によって多様性が論じられている.某質特異性,阻害剤による阻害態度,電気泳動による易動度に相違があり,複数のMAOの存在が推定されている.
MAOの精製は極めて困難なため現在本酵素の諸性質の確定には至っていないが,多くの研究によって多様性が論じられている.某質特異性,阻害剤による阻害態度,電気泳動による易動度に相違があり,複数のMAOの存在が推定されている.
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