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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻7号

1977年07月発行

文献概要

最近の検査技術

HLA検査法

著者: 宮本光子1 十字猛夫1

所属機関: 1東大病院輸血部

ページ範囲:P.530 - P.533

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 HLAとは,主として白血球を用いて同定できるヒト同種抗原である.赤血球におけるABO式血液型,Rh式血液型と同じように白血球にも血液型が存在し,そのうちの一つで現在までに最もはっきりと解明されているのがHLA抗原系であり,主としてPayneのLA seriesの抗原を原型としたA locus抗原系と,主としてvan RoodのFour seriesの抗原を原型としたBlocus抗原系と,最近第3のlocusとして解明されてきたAJseriesのC locus抗原系の3つのlocusに分けられている.
 1964年にP. Terasakiによって発明されたmicrolymphocyte cytotoxicity法は,以前の標準的な検査法として用いられていた白血球凝集反応法と比較して,再現性が優れていること,リンパ球や抗血清が極めて微量で検査できるため大量のサンプルを処理することが可能となったことで,最も一般的に普及しているHLA抗原の検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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