文献詳細
検査の苦労ばなし
文献概要
1960年日本産科婦人科学会において"産婦人科領域真菌症に関する研究"を宿題報告した際,臨床診断用に考案した水野・高田培地(MT培地)についても発表し,その後更に培地成分並びにそれぞれの含有量を決定した根拠に関し報告した.時に発育する雑菌の問題に関連して,最近再検討を行い,早期判定の利点について述べ,次いで本培地配合剤のうちnitrofurylacrylamideが薬害問題から製造中止になったため,これに代わる薬剤を探し出し,臨床材料について適否検討の実験を行い,その成績を発表するなど,筆者にとってはいささか苦労めいた点なきにしもあらず,ここに採り上げ,責めを果たすことにした.
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