文献詳細
文献概要
病気のはなし
気管支喘息
著者: 可部順三郎1
所属機関: 1国立病院医療センター呼吸器科
ページ範囲:P.566 - P.571
文献購入ページに移動 気管支喘息とは,一般に喘鳴を伴う発作性呼吸困難を来す疾患であるとされているが,もちろんこのような症状は,気管支の感染,肺門部のリンパ節腫脹や縦隔洞の腫瘍,気管支異物,左心不全,肺気腫,肺線維症,びまん性汎細気管支炎などでも起こる.
現在最も繁用されているAmerican ThoracicSocietyの定義は,"気管及び気管支が種々の刺激に対してその反応性が高まった状態で,気道系の広範な狭窄によって特徴づけられるが,その狭窄が自然または治療によって改善されるもの"とし,広範な気道の感染(慢性気管支炎など),肺実質の破壊を来す疾患(肺気腫,肺線維症など),心疾患(心臓喘息など)による気道の狭窄を除外している.
現在最も繁用されているAmerican ThoracicSocietyの定義は,"気管及び気管支が種々の刺激に対してその反応性が高まった状態で,気道系の広範な狭窄によって特徴づけられるが,その狭窄が自然または治療によって改善されるもの"とし,広範な気道の感染(慢性気管支炎など),肺実質の破壊を来す疾患(肺気腫,肺線維症など),心疾患(心臓喘息など)による気道の狭窄を除外している.
掲載誌情報