icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻8号

1977年08月発行

文献概要

病気のはなし

気管支喘息

著者: 可部順三郎1

所属機関: 1国立病院医療センター呼吸器科

ページ範囲:P.566 - P.571

文献購入ページに移動
 気管支喘息とは,一般に喘鳴を伴う発作性呼吸困難を来す疾患であるとされているが,もちろんこのような症状は,気管支の感染,肺門部のリンパ節腫脹や縦隔洞の腫瘍,気管支異物,左心不全,肺気腫,肺線維症,びまん性汎細気管支炎などでも起こる.
 現在最も繁用されているAmerican ThoracicSocietyの定義は,"気管及び気管支が種々の刺激に対してその反応性が高まった状態で,気道系の広範な狭窄によって特徴づけられるが,その狭窄が自然または治療によって改善されるもの"とし,広範な気道の感染(慢性気管支炎など),肺実質の破壊を来す疾患(肺気腫,肺線維症など),心疾患(心臓喘息など)による気道の狭窄を除外している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?