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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻8号

1977年08月発行

文献概要

技術講座 血液

線溶測定法

著者: 目黒嵩1

所属機関: 1荻窪病院特殊血液検査室

ページ範囲:P.594 - P.597

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 血液が生体内において何らかの作用を受けることにより凝固が起こる.この血液凝固の終末産物であるフィブリンはいつまでもそのまま残るわけでなく,溶解,処理される.この現象が線維素溶解現象の中の二次線溶である.また線溶現象にはフィブリノゲンを主として分解するものがあり,これを一次線溶と言う.これらはいずれも線溶因子,すなわちプラスミン,プラスミノゲン,アクチベーター及びプロアクチベーターの作用による.この結果,フィブリノゲン,フィブリン分解産物(FDP)が生じる.線溶の検査は活性因子系と阻止因子系が血中に共存しているので,これらに対する検査法は必ずしも単純ではない.
 近年,測定方法の進歩によりかなり各因子について精細に測定できるようになってきている.ここでは,従来より用いられいまだ測定方法として利用価値のあるものと,最近の方法とについて記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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