文献詳細
文献概要
技術講座 生理
呼吸機能検査・2
著者: 宮澤正治1 長谷川省一1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター臨床検査部
ページ範囲:P.604 - P.608
文献購入ページに移動 慢性閉塞性肺疾患は大気汚染,高齢者の増加,人口の都市集中化などと相まってその数はますます増加しつつある.
更に近年,これらの慢性閉塞性肺疾患の一つとして細気管支領域の病変が注目されており,この領域は従来の呼吸機能検査(例えば,FEV1.0,MMF,呼吸抵抗,肺容量など)では検出が困難なため,silent zoneと呼ばれていた.これらの病変を臨床的に早期に検出する方法として,最近動肺コンプライァンスの換気数依存性,肺胞気・動脈血間ガス分圧較差(A-aD),クロージングボリウム(closing volume),フローボリウム(flow volume)曲線などが開発されつつある.特にクロージングボリウム,フローボリウム曲線の測定は,末梢気道の病変がどの程度に存在するかを簡単に知ることができ,しかも肺容量との関係で数量的に表す指標が考えられている.今回はこれらについての方法,評価並びに測定上の注意点について述べる.
更に近年,これらの慢性閉塞性肺疾患の一つとして細気管支領域の病変が注目されており,この領域は従来の呼吸機能検査(例えば,FEV1.0,MMF,呼吸抵抗,肺容量など)では検出が困難なため,silent zoneと呼ばれていた.これらの病変を臨床的に早期に検出する方法として,最近動肺コンプライァンスの換気数依存性,肺胞気・動脈血間ガス分圧較差(A-aD),クロージングボリウム(closing volume),フローボリウム(flow volume)曲線などが開発されつつある.特にクロージングボリウム,フローボリウム曲線の測定は,末梢気道の病変がどの程度に存在するかを簡単に知ることができ,しかも肺容量との関係で数量的に表す指標が考えられている.今回はこれらについての方法,評価並びに測定上の注意点について述べる.
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