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文献詳細

雑誌文献

検査と技術5巻9号

1977年09月発行

文献概要

ひとこと

検査の自動化

著者: 天川勉1 北村清吉2 茂手木皓喜3 江原和人3

所属機関: 1聖マリアンナ医大病院中検 2東京医科歯科大附属臨床検査技師学校 3都立駒込病院臨床検査部

ページ範囲:P.704 - P.705

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 近代化学の発展は急速な進歩を遂げ,いわゆる文化的な生活様式が私たちの身の回りを取り囲んでいる.幼いころ母が手にしていたホウキは電気掃除機となり,タライは電気洗濯機に変わっている.物質的文化の変化には目を見張るものがあるが,それに比べて物質文化を生み出し利用している人間の精神文化の進歩はまるで牛歩のごとくであり,遅々としたものである.
 臨床検査に自動分析機という便利な道具が使用されてから20年が経過したが,にの間に我が国の医療需要と経済的成長期とが相俟って,臨床化学から始まった自動化の波は血液,病理検査と広がり現在ではすべての分野で何らかの自動化が可能となり,この問題を抜きにして臨床検査を語れないまでになっている.そして検査室相互が,いかに多種目で高価な機械を導入しているかを競い合い,その達成度で評価し合うような風潮すらみられ,心ある人たちの苦笑を買っていることも事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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