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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻1号

2022年01月発行

文献概要

病気のはなし

乳癌

著者: 武井寛幸1

所属機関: 1日本医科大学付属病院乳腺科

ページ範囲:P.4 - P.11

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Point

●乳癌の主たる病因はエストロゲンである.妊娠,出産,授乳は乳癌発症リスクを低下させる.

●自覚症状のない早期発見にマンモグラフィ,超音波検査が重要である.

●病理診断による確定診断と画像による腫瘍径(T),リンパ節転移(N),遠隔転移(M)から病期診断を行う.

●治療は局所療法(手術および放射線療法)と全身薬物療法からなり,病期とER,PgR,HER2,Ki67によるサブタイプに基づいて決定する.

●手術は乳房部分切除術と乳房全切除術に分類され,薬物療法は内分泌療法,化学療法,分子標的療法からなる.

●Luminal Aタイプの乳癌の予後は非常に良好である.

参考文献

1)日本乳癌学会(編):乳癌診療ガイドライン2018年版(追補2019).金原出版,2019(https://jbcs.xsrv.jp/guidline/2018/index/)(2021年9月21日アクセス)
2)国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ:多目的コホート研究(JPHC study)(https://epi.ncc.go.jp/jphc/764/index.html)(2021年9月21日アクセス)
3)国立がん研究センターがん情報サービス:がん統計(全国がん登録)(https://ganjoho.jp/reg_stat/index.html)(2021年9月21日アクセス)
4)日本乳癌学会(編):臨床・病理 乳癌取扱い規約 第18版.金原出版,2018
5)Ohuchi N, Suzuki A, Sobue T, et al : Sensitivity and specificity of mammography and adjunctive ultrasonography to screen for breast cancer in the Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial (J-START) : a randomised controlled trial. Lancet 387:341-348,2016
6)Parker JS, Mullins M, Cheang MC, et al : Supervised risk predictor of breast cancer based on intrinsic subtypes. J Clin Oncol 27:1160-1167,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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