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臨床検査のピットフォール
大腸癌検査における便潜血検査の意義
著者: 岡野恵美1
所属機関: 1慶應義塾大学病院臨床検査科
ページ範囲:P.64 - P.67
文献購入ページに移動わが国における大腸癌は,高齢化と生活習慣の変化に伴い,罹患数,死亡者数ともに増加の一途をたどっている.2019年度の死亡者数は男女総数5万人を超え,また,罹患数は2018年度において約15万人に上り,これは全癌中の第1位である(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター統計より)1).
このように国民病ともいえる大腸癌を早期発見し,早期治療に導くための一次スクリーニング検査として,便潜血検査は推奨され広く実施されている.本稿では,大腸癌検査における便潜血検査の意義と精度の高い検査を行うための重要ポイントを紹介する.
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