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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻10号

2022年10月発行

文献概要

技術講座 血液 シリーズ 血算データを読む基本・3

血小板

著者: 岡田定1

所属機関: 1医療法人社団平静の会西崎クリニック

ページ範囲:P.1158 - P.1163

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Point

●臨床検査技師の皆さんには,血算を早く正確に医師に報告するだけでなく,これからは医師の診断を援助することも望まれます.

●血小板の異常をみたら,白血球系と赤血球系に注目し,以前の血算と比べます.

●血小板減少をみたら,まず偽性血小板減少症を否定します.

●血小板減少の原因は,血小板の産生低下,破壊・消費亢進,分布異常の3つです.

●血小板減少で白血球・赤血球が正常なら,まず免疫性血小板減少症(ITP)を疑い,フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)やD-ダイマー(D-dimer)の増加があれば,播種性血管内凝固症候群(DIC)を考えます.

●汎血球減少症があれば,まず肝硬変に伴う脾機能亢進症と骨髄異形成症候群(MDS)を疑います.

参考文献

1)岡田定:誰も教えてくれなかった血算の読み方・考え方.医学書院,2011
1)岡田定:臨床検査技師のための 血算の診かた.医学書院,2017
2)岡田定:時間軸で捉える血算 線で考える.中外医学社,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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