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ページ範囲:P.1171 - P.1171
文献購入ページに移動 心筋梗塞は発症からの時間経過によって心電図の波形が変化します.発症後から30分以内ではT波の増高,30分〜2時間ではST上昇,2〜3時間では異常Q波,そして発症から1週間ではST上昇の消失とともにT波陰性化(冠性T波)がみられ,2週目以降は異常Q波のみが残存するような経過をたどります(便宜上,これらの出現波形をここでは“梗塞波形”とします).梗塞波形が出現する誘導から,梗塞部位を鑑別することができます.なお,ST上昇,冠性T波および異常Q波などは混在してみられることがあります.梗塞部位の近傍や梗塞部位の方向に向かう誘導で梗塞波形が認められ,その対側に位置する誘導では,鏡面像(ミラーイメージ)としてST低下やR波の増高がみられます.
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