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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻10号

2022年10月発行

過去問deセルフチェック!

解答と解説

ページ範囲:P.1171 - P.1171

文献概要

 心筋梗塞は発症からの時間経過によって心電図の波形が変化します.発症後から30分以内ではT波の増高,30分〜2時間ではST上昇,2〜3時間では異常Q波,そして発症から1週間ではST上昇の消失とともにT波陰性化(冠性T波)がみられ,2週目以降は異常Q波のみが残存するような経過をたどります(便宜上,これらの出現波形をここでは“梗塞波形”とします).梗塞波形が出現する誘導から,梗塞部位を鑑別することができます.なお,ST上昇,冠性T波および異常Q波などは混在してみられることがあります.梗塞部位の近傍や梗塞部位の方向に向かう誘導で梗塞波形が認められ,その対側に位置する誘導では,鏡面像(ミラーイメージ)としてST低下やR波の増高がみられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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