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PCRにおけるプライマー・プローブ設計の注意点—SARS-CoV-2遺伝子検査・変異株スクリーニング検査を理解するために
著者: 松田和之12
所属機関: 1信州大学学術研究院保健学系 2信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻(生体情報検査学領域)
ページ範囲:P.1184 - P.1186
文献購入ページに移動SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)感染者数の増減が繰り返されている.感染の繰り返しは,ウイルス株の変化(変異株)も起因している.ウイルスは高率に塩基配列の置換を起こし,懸念される変異株(variants of concern:VOC)に分類された場合,種類の判別が必要となる.変異株の種類に関係なくSARS-CoV-2を検出・検査していくなかで,VOCである変異株を判別・検出しなければならない“時期”がある.本稿では,SARS-CoV-2遺伝子検査および変異株スクリーニング検査を理解するためにプライマーとプローブの設計上の注意点を踏まえ,塩基配列を特異的に検出する方法について概説する.
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