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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻10号

2022年10月発行

Q&A 読者質問箱

SARS-CoV-2抗原検査について教えてください.

著者: 村田正太1 西村基1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1194 - P.1196

文献概要

Q SARS-CoV-2抗原検査について教えてください.

A ウイルス感染症の病原体診断では,分子生物学的検査(遺伝子検査)や免疫学的検査が一般的に行われています.免疫学的検査によるイムノクロマト(immunochromatography)法は簡便なことからクリニックをはじめとした多くの施設で用いられ,POCT(point of care testing)としてインフルエンザウイルス抗原検査に代表される病原体に応じた迅速診断キットが各種発売され,迅速診断に寄与しています.質問の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査にはイムノクロマト法と測定機器を用いた化学発光酵素免疫測定法(chemiluminescent enzyme immunoassay:CLEIA)などがあり,前者を抗原定性検査,後者を抗原定量検査と呼んでいます.これらの検査は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の急激な広がりから検査試薬の質がそろわず,遺伝子検査も含め当初は偽陽性がみられたことがありましたが,現在では改善されています.

参考文献

1)国立感染症研究所,国立国際医療研究センター,全国保健所長会,他:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第5版),2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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