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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻12号

2022年12月発行

文献概要

病気のはなし

HIV感染症/AIDS

著者: 塚田訓久1

所属機関: 1国立病院機構東埼玉病院臨床研究部

ページ範囲:P.1296 - P.1303

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Point

●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は,適切な抗HIV療法を継続することにより長期生存可能な疾患である.

●抗HIV療法によりウイルス量が抑制されれば,パートナーへの感染性は失われる(U=U).

●日本では,新規に診断されるHIV陽性者のうち約3分の1が,診断時に後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症している.

●HIVスクリーニング検査の感度・特異度はいずれも良好であるが,検査前確率が低い場合には偽陽性が多いため,結果の解釈には注意が必要である.

参考文献

1)UNAIDS : Global HIV & AIDS statistics—Fact sheet(https://www.unaids.org/en/resources/fact-sheet)(2022年9月30日アクセス)
2)厚生労働省エイズ動向委員会:令和3(2021)年エイズ発生動向—概要—,日本の状況(https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2021/nenpo/r03gaiyo.pdf)(2022年9月30日アクセス)
3)令和3年度厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業 HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班:抗HIV治療ガイドライン(2022年3月)(https://hiv-guidelines.jp/pdf/guideline2022.pdf)(2022年9月30日アクセス)
4)Braun DL, Kouyos RD, Balmer B, et al : Frequency and Spectrum of Unexpected Clinical Manifestations of Primary HIV-1 Infection. Clin Infect Dis 61:1013-1021,2015
5)厚生労働省エイズ動向委員会:サーベイランスのためのHIV感染症/AIDS診断基準(2018年8月13日)(https://www.acc.ncgm.go.jp/information/mhlwinfo/surveillance.html)(2022年9月30日アクセス)
6)日本エイズ学会,日本臨床検査医学会:診療におけるHIV-1/2感染症の診断ガイドライン2020版(日本エイズ学会・日本臨床検査医学会 標準推奨法)(2020年6月)(https://jaids.jp/wpsystem/wp-content/uploads/2020/10/guidelines.pdf)(2022年9月30日アクセス)
7)Cohen MS, Chen YQ, McCauley M, et al : Antiretroviral Therapy for the Prevention of HIV-1 Transmission. N Engl J Med 375:830-839,2016
8)Rodger AJ, Cambiano V, Bruun T, et al : Risk of HIV transmission through condomless sex in serodifferent gay couples with the HIV-positive partner taking suppressive antiretroviral therapy (PARTNER) : final results of a multicentre, prospective, observational study. Lancet 393:2428-2438,2019
9)U=U Japan Project:HIVは感染しないってホント?(https://hiv-uujapan.org/)(2022年9月30日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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