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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻12号

2022年12月発行

文献概要

技術講座 遺伝子・血液

造血器腫瘍の染色体・FISH検査

著者: 井戸田篤1

所属機関: 1大阪国際がんセンター臨床検査科

ページ範囲:P.1337 - P.1348

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Point

●白血病やリンパ腫など造血器腫瘍の診断と予後判定は,従来の形態学的検査から,細胞遺伝学的検査に移行し,現在は病理学的分野も含め,遺伝子レベルでの解析が必要になります.

●染色体検査には異常を網羅的に検出できるG分染法(G-band法)と,特異的部位における微小なDNAの異常を検出できるFISH法があります.

●染色体検査は腫瘍の病型診断に必要であるとともに,治療の効果判定や経過モニタリングにも有用な検査となります.

参考文献

1)First MIC Cooperative Study Group : Morphologic, immunologic, and cytogenetic (MIC) working classification of acute lymphoblastic leukemias. Report of the workshop held in Leuven, Belgium, April 22-23, 1985. Cancer Genet Cytogenet 23:189-197,1986
2)Jaffe ES, Harris NL, Stein H, et al : World Health Organization Classification of Tumours; Pathology and genetics of tumours of haematopoietic and lymphoid tissues. IARC Press, Lyon,2001
3)木崎昌弘,田丸淳一(編著):WHO分類改訂第4版による白血病・リンパ系腫瘍の病態学.中外医学社,2019
1)McGowan-Jordan J, Hastings RJ, Moore S : ISCN 2020 : An International System for Human Cytogenomic Nomenclature. KARGER AG, 2020
2)谷脇雅史,横田昇平,黒田純也:造血器腫瘍アトラス 第5版—形態,免疫,染色体から分子細胞治療へ.日本医事新報社,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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