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書評
生殖医療ポケットマニュアル 第2版
著者: 藤澤正人1
所属機関: 1神戸大学
ページ範囲:P.1380 - P.1380
文献購入ページに移動臨床に役立つ必携の一冊
生殖医療に携わる医師のみならず,看護師や胚培養士といったメディカルスタッフから臨床現場の身近な情報源として愛用されてきた『生殖医療ポケットマニュアル』がこのたび改訂され,第2版が出版された.初版から約8年を経ての改訂であるが,この間にも日本の少子高齢化はさらに進んでおり,出生率の低下はわが国の将来に対する大きな問題となり,生殖医療への社会的関心や期待はますます大きくなっている.
このような背景の中,国としても少子化問題への取り組みを加速させており,折しも2022年4月より体外受精や顕微授精といった生殖補助医療や精巣内精子採取術など,これまで助成金制度はあったが患者負担で行われてきた治療が公的医療保険の適応となった.個別化医療として発展してきた生殖医療の保険適応化にはさまざまな課題が残されているが,生殖医療への門戸がより広くなり,これまで以上に医療機関への患者受診が増えることが予測され,医療者側としてもこれまでにも増して最新の医療知識と医療における倫理観が求められるとともに,新しい生殖医療専門医の育成も重要である.
生殖医療に携わる医師のみならず,看護師や胚培養士といったメディカルスタッフから臨床現場の身近な情報源として愛用されてきた『生殖医療ポケットマニュアル』がこのたび改訂され,第2版が出版された.初版から約8年を経ての改訂であるが,この間にも日本の少子高齢化はさらに進んでおり,出生率の低下はわが国の将来に対する大きな問題となり,生殖医療への社会的関心や期待はますます大きくなっている.
このような背景の中,国としても少子化問題への取り組みを加速させており,折しも2022年4月より体外受精や顕微授精といった生殖補助医療や精巣内精子採取術など,これまで助成金制度はあったが患者負担で行われてきた治療が公的医療保険の適応となった.個別化医療として発展してきた生殖医療の保険適応化にはさまざまな課題が残されているが,生殖医療への門戸がより広くなり,これまで以上に医療機関への患者受診が増えることが予測され,医療者側としてもこれまでにも増して最新の医療知識と医療における倫理観が求められるとともに,新しい生殖医療専門医の育成も重要である.
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