文献詳細
文献概要
臨床医からの質問に答える
薬剤感受性検査でSIRの判定がないものがあるが,なぜですか?
著者: 鈴木貴弘1
所属機関: 1株式会社日立製作所日立総合病院検査技術科
ページ範囲:P.156 - P.159
文献購入ページに移動薬剤感受性検査の目的
薬剤感受性検査は,感染症患者の検査材料から分離された起因菌を対象に検査され,治療薬剤の選択に利用される.常在菌と判断される細菌に対して検査は行わない.薬剤感受性検査の目的として,①有効な薬剤を選択すること,②薬剤耐性菌などの同定検査をすること,③耐性菌などの動向を把握するためのサーベイランスを実施すること,④蓄積されたデータを用いて施設ごとのアンチバイオグラム(感受性率)を作成すること,などがある.
薬剤感受性検査は,感染症患者の検査材料から分離された起因菌を対象に検査され,治療薬剤の選択に利用される.常在菌と判断される細菌に対して検査は行わない.薬剤感受性検査の目的として,①有効な薬剤を選択すること,②薬剤耐性菌などの同定検査をすること,③耐性菌などの動向を把握するためのサーベイランスを実施すること,④蓄積されたデータを用いて施設ごとのアンチバイオグラム(感受性率)を作成すること,などがある.
参考文献
1)大塚喜人:薬剤感受性検査.臨検 58:1242-1246,2014
2)碇比呂子,栁原克紀:薬剤感受性検査の読み方.Med Pract 36:16-20,2019
3)藤倉裕之,笠原敬:感受性検査「SIR」アップデート.medicina 58:574-577,2021
4)大野裕貴,中村彰宏:いまさら聞けない—MICとブレイクポイントの基本.Med Technol 44:302-308,2016
5)上蓑義典,細川直登:感受性検査の読み方,培養陰性時の考え方.medicina 49:1676-1678,2012
掲載誌情報