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増大号 見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで 尿検査
尿の外観検査
著者: 山本紀子1
所属機関: 1熊本大学病院中央検査部
ページ範囲:P.178 - P.181
文献購入ページに移動尿の外観(色調・混濁)の観察は尿検査の最初のステップであり,詳細な観察は患者の病態を推定することに役立つ.加えて,著しい着色がある尿は,尿試験紙検査判定の妨げになり,誤判定につながる恐れがあるため,外観の観察は検査前の必須の項目に位置付けられている.
正常尿は一般的に淡黄色から黄褐色を呈するが,さまざまな原因によって変化する.尿の外観について表1に示す.尿色調変化の原因は,生理的要因・環境的要因の変化,病的状態の変化だけではなく,服用薬剤の影響によっても変化するため考慮が必要である.
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