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文献詳細

雑誌文献

検査と技術50巻3号

2022年03月発行

文献概要

増大号 見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで 髄液検査

髄液の外観検査

著者: 石山雅大1

所属機関: 1弘前大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.272 - P.275

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はじめに

 脳脊髄液(以下,髄液)採取は腰椎穿刺,後頭下穿刺(大槽穿刺),脳室穿刺(脳室ドレナージ)の3つがあり,採取管は無色透明な滅菌ポリスピッツを用い数本に分けて採取する1).正常な髄液は細胞成分などはほとんど含まず,無色透明な水様性の液体であるため,肉眼的所見による混濁の有無や特徴的な色調の確認は,検査を進めるうえで優先すべき項目を判断できるだけではなく,病態を推し量るうえでも重要な検査項目の1つと考える.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会(監):3.1.2 髄液の取扱い.髄液検査技術教本.丸善出版,pp26-27,2015
2)一般検査技術教本編集委員:第7章 髄液検査.日本臨床衛生検査技師会(監):一般検査技術教本.丸善出版,pp117-140,2017
3)日本神経治療学会治療指針作成委員会:細菌性髄膜炎の診療ガイドライン.神経治療 24:1-64,2007
4)大田喜孝:髄液の役割と髄液検査の意義.Med Technol 42:428-432,2014
5)Nancy A. Brunzel(著),池本正生,深津敦司,芝紀代子(監訳):第13章 脳脊髄液分析.ブルンツェル 尿・体液検査—基礎と臨床.西村書店,pp233-246,2007
6)石山雅大,奈良豊:第4章 髄液.伊藤機一,高橋勝幸(監),菊池春人,矢内充,油野友二(編):カラー図鑑一般検査ポケットマニュアル—必須検査の進めかたと見かた.羊土社,pp106-128,2009
7)宿谷賢一,下澤達雄:価値ある髄液検査にせまる.Sysmex J 9:1-6,2008(https://www.sysmex.co.jp/products_solutions/library/journal/vol9_no3/bfvlfm000000d468-att/vol9_3_04.pdf)(2021年11月17日アクセス)
8)田中雅美,森田賢史:症例から学ぶ髄液検査.東京都医学検査 47:36-37,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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